ブログ「ブランドマネジメント制の要諦」でも説明していますが、ブランドマネジメント制を導入することで、持続的なブランドの成長を期待しやすくなります。結果的に、ブランドを擁する企業の成長にも直結していきます。
そうしたブランドのマーケティング活動をうまくマネジメントするには、2つの設計図が必要です。ひとつは、ブランドを長期的に定義する「ブランドの定義書」です。弊社のサービスではブランドホロタイプ®・モデルという考え方をつかいます。国内外の多くの企業で適用されている諸項目を吟味し、普遍的な要素を抽出して弊社で独自にまとめました。様々なマーケターたちと数々の議論を繰り返し、多様な製品カテゴリーのブランド群で運用実績と研鑽を積むことで完成させたので、項目間の重複や論理的な不整合がありません。ブランドをうまく定義するために、きわめて安定した構造をしているので、安心してお使いいただけます。
[ブランドホロタイプ®・モデル]
ブランドホロタイプ®・モデルが「どのようなブランドになりたいか」つまり、目指すべき「WHAT」を示すときに、もうひとつの設計図は「どのように、ブランドを作っていくか」つまり、活動としての「HOW」を示すものです。弊社では、パーセプションフロー®・モデルという手法を使います。複数の消費者接点を効果的・効率的に統合するための、マーケティング活動全体を俯瞰する設計図です。20年以上にわたっていくつもの市場創造や市場再創造などに適用され、マーケティング活動の全体最適と改善に実績を出してきました。最近ではBtoCに限らずBtoBもふくめ、多くの製造業やサービス業のブランドに運用されています。(BLOGの『パーセプションフロー・モデル概説』もご参照ください)
[パーセプションフロー®・モデル]
「売る手法」としてのマーケティングでは販売促進の施策や広告コミュニケーションに注力することが多いですが、市場創造を志向するマーケティングでは4Pすべての活動が含まれます。パーセプションフロー®・モデルは、市場創造からブランド構築、消費者満足の確立、口コミの促進まで、すべての活動を一覧で把握できるよう描かれます。こうした設計図を用意することで、それぞれの活動がなにを達成したいのかが明確になっていきます。多様なマーケティング代理店との協働や、新しいサービスの導入なども効果的に実現しやすくなるでしょう。複雑化するさまざまなデジタル施策の運用にも威力を発揮します。
いずれも、多くの実践で戦績をのこしてきたモデルですが、効果的な運用には専門的な知識や経験は欠かせません。一緒に開発することで、御社のマーケティングチームに運用のスキルとノウハウを確立することも目指します。長期的なブランド成長の基盤が、ブランドの設計と人材の両面から確立できるよう支援します。